最近読んだ本
- 作者: 渡辺洋二
- 出版社/メーカー: 光人社
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: 文庫
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特攻を拒否し、創意工夫に満ちた夜間攻撃で戦果を上げ続けた航空機部隊「芙蓉部隊」の戦記です。
この部隊、指揮官の美濃部少佐がすごい。
海軍全体の空気が特攻に向かっていた時期に、しかも、根回しがすんだ会議の席で偶然に参加した一介の少佐*1がお偉方相手に「赤トンボ*2を特攻に出して清算ありとお考えならば、あなた方が乗ってやってみるがよろしかろう。私が零戦一機で全て叩き落して差し上げますから」と発言。
これだけでも相当なものですが、ここからがさらにすごい。
そこまで言うなら戦果を上げてみろ、という話になってしまいますな。
で、実際に戦果を上げちゃうんですよ。
しかも、持続して。
フィリピンからの基幹搭乗員の脱出行に始まり、零戦にのって空きのある基地を探すところからスタートする部隊再編など、なんというか、末期の日本軍の悲しいまでの実情が出てきます。
本の題名にもなっている主力装備機「彗星」艦上爆撃機もその液冷エンジンゆえに他の部隊で持て余されていたから使用できたという有様。*3
ただ、それでも前線基地と後方基地とに部隊をわけて訓練・休暇と実戦を交互に行い部隊の練度を維持するなど、非常に合理的で工夫された訓練、運用や戦術で感心させられます。
特攻に対してのアンチテーゼとして有効かと。
ただ、芙蓉部隊は明らかに優遇された部隊ではありますが。*4
これほどの部隊でも8月15日が近づくにつれ、特攻へと傾きだします。
確実に追い詰められていく様が実に、実に悲しい。
しかしまあ、この芙蓉部隊。
普通の部隊では扱いきれない機体や特殊爆弾をかき集めて運用*5、とか実質的に「指揮官」美濃部少佐に指揮されているが書類上での彼の権限は曖昧である、とか。
どこかのジオン軍かと思うほど異例づくしの部隊で、読んでいて正直、実在部隊とは信じられなかったですよ。
本当に。
恋人たち
というわけで観てきましたよ。
劇場版ΖガンダムⅡ「恋人たち」。
なんとも小恥ずかしいサブ・タイトルですよ。
感想はねぇ。
前回と比較して画質のムラが目立ったかなあ。
新規カットの直後に原画の良くない旧作カットが入る(あるいはその逆)が多かった気がします。
この点は残念。
ただ、前回よりは新作カットが多く、随分と綺麗な場面が多かったです。
ストーリーはサブ・タイトルが示すように、恋人たちがクローズアップされています。
ただ、恋人同士の場面が少し強引。
また、それに押されたのかあまりにも物語を端折りすぎな気がします。
巷で話題のフォウ=ムラサメの声は気にならなかったなあ。
むしろサラ=ザビアロフの方が気になったなあ。
結論として、前作「星を継ぐもの」と比較するなら劣ると思います。
でもね。
でもね。
ハマーン様専用ガザCが見れた時点でわたしゃ全て許しましたよ!
だってね!
だってね!
とってもかっこいいのよ?
ガザCのくせに(´∀` )テラカッコヨス
私はあの数分のために1700円払っても良かったと思うよ!
はぁはぁ・・・
書店にて
書店で、何冊か良さげな本を見つけてレジに並んだわけですよ。
そろそろ映画の時間だしと思ってね。
前には50代ぐらいのおっちゃんがいましたよ。
ちなみにあまり大きくない店なんでレジは一つですよ?
店員さん:( ´Д`)<「以上24冊でよろしいでしょうか?」
おっちゃん:(*゜ー゜) <「ええ」
店員さん:( ´Д`)<「すべて同じ本*1になりますが、問題ありませんね?」
おっちゃん:(*゜ー゜) <「だいじょーぶ。チャっチャと包んで」
で、店員さんが2重にした紙袋に本を詰め始めたわけですよ。
ここまで5分近く経過してたんですが。
映画まで10分ちょっとしかないんですが。
で、最後の本に店員さんが手をかけた瞬間ですよ。
おっちゃん:(*゜ー゜) <「あ、やっぱりカバーつけてくんない?」
店員さん:( ´Д`)<「・・・全部ですか?」
おっちゃん:(*゜ー゜) <「もちろん(きっぱりと)」
これは私に対する嫌がらせか?
それとも業務妨害の現場なのか?
そのあまり濃くないてめえの後頭部に、この硬く握り締めた拳を叩きこんで(以下略)
はぁはぁ。
いい歳こいてんだから、ちったあ考えろよ!
*1:ちなみにI田D作先生の「N間K命」
最近読んだ本
- 作者: 読売新聞取材班
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
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読売新聞の日露戦争100周年企画を一冊の本にまとめたものです。
日露戦争が与えた世界史的な影響を中心に再検証を行う、といった内容でしょうか?
極端に専門的になることはなく、結構読みやすかった気がします。
ただ、一度「坂の上の雲」を読むか、簡単に日露戦争の概要を予習しないと話が分からないかも。
個人的には日露戦争を「第0次世界大戦」と定義しての検証や、ロシアの蔵相ウィッテに対する再評価が結構新鮮だったり。
乃木将軍への再評価*1もあったりでなかなか面白いと思います。
また、日露から太平洋戦争への道筋も比較的客観的に書いてあるように思えました。
あと、山縣有朋、小村寿太郎、伊藤博文ら有名どころの人物を中心としたコラムが面白かったですね。
いや、明治の人は濃いわぁ。
PANZERTALES WORLD TANK MUSEUM illustrated―ワールドタンクミュージアム図鑑
- 作者: モリナガ・ヨウ
- 出版社/メーカー: 大日本絵画
- 発売日: 2005/09/01
- メディア: 大型本
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モリナガ・ヨウ氏の解説イラストを一冊にまとめたのがこれです。
これ一冊で、立派な「戦車トリビアの本」ですよ。
2次大戦中の戦車を中心にいろんな戦車の有名な話から、知るか!*2というような話までいろいろ紹介されています。
WTMの裏話まで載っています。
WTM好きなら買い。
戦車好きでも買いですな。
- 作者: 石川雅之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/05/23
- メディア: コミック
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- 作者: 石川雅之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/10/21
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かなり前に田中天先生のブログで紹介されていたので買ってみました。
や、面白いですわ。
いろんな発酵食品が出てきますよ。
メジャーなものからマニアックなものまで*3。
また、なによりコマの隅のほうでつぶやいてる菌たちがいいですね。
「かもすぞ」とか「かもしころすぞ」とか。
2巻で出てくる大吟醸生原酒「竜神丸*4」はかなりおいしそうです。
っていうか、買っちまいましたが。
まだ飲んでないけどね(笑)。
一緒に買った吟醸生酒「かもすぞ」はかなりおいしかったので期待は大きいですw
- 作者: 椎名高志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/10/18
- メディア: コミック
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- 作者: 椎名高志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/10/18
- メディア: コミック
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椎名先生はGS美神の頃から大好きな漫画家さんです。
世間での評判がぱっとしない「ミスタージパング」とか「一番湯のカナタ」とかも好きですからね!
10歳の天才エスパー少女3人組みとそれに振り回される上司のお話です。
かわいいですよ?3人組。
特に紫穂がいいですな。
主人公、皆本と一緒のシーンが特に秀逸。
その能力ゆえに誰よりも大人にならざるを得なかった少女。
彼女に初めて「普通」に接してくれた「他人」である皆本。
皆本に対する紫穂の想いがにじみ出てくるようないい画あるんですよ。
こういう所が椎名先生は上手いと思うなあ。
微妙に紫穂だけ他の二人と表情が違ったり、しぐさが違ったり。
ストーリーの基本はドタバタですが、「差別」や「超越者ゆえの孤独」、「避けられない破滅」なんかが盛り込まれていて、その根幹はかなりシリアス。
それでも、暗くならずにすむのは、皆本の青臭くすらある理想主義と本当に小学生か疑わしい薫*5の親父臭さゆえでしょう(笑)。
読みきりの掲載から連載まで2年と、長い期間が開いていますがそれ故なのか、よく練りこまれたストーリーがとてもよい作品です。
ギネアアブラヤーシ!
.vWv
´||゜ †
( ゜∀゜)ノ ギネアアブラヤーシ!
最近ギネアアブラヤシ教団への入団を真剣に考え始めていたり。
コメント欄が楽しいのよ。
趣旨は結構まじめだし。