最近読んだ本

検証 日露戦争

検証 日露戦争

仕事の都合で池袋に行ったとき、ジュンク堂で見かけて入手。
読売新聞の日露戦争100周年企画を一冊の本にまとめたものです。
日露戦争が与えた世界史的な影響を中心に再検証を行う、といった内容でしょうか?
極端に専門的になることはなく、結構読みやすかった気がします。
ただ、一度「坂の上の雲」を読むか、簡単に日露戦争の概要を予習しないと話が分からないかも。
個人的には日露戦争を「第0次世界大戦」と定義しての検証や、ロシアの蔵相ウィッテに対する再評価が結構新鮮だったり。
乃木将軍への再評価*1もあったりでなかなか面白いと思います。
また、日露から太平洋戦争への道筋も比較的客観的に書いてあるように思えました。
あと、山縣有朋小村寿太郎伊藤博文ら有名どころの人物を中心としたコラムが面白かったですね。
いや、明治の人は濃いわぁ。




世の戦車愛好家の間で一世を風靡した「ワールド・タンク・ミュージアム」。
モリナガ・ヨウ氏の解説イラストを一冊にまとめたのがこれです。
これ一冊で、立派な「戦車トリビアの本」ですよ。
2次大戦中の戦車を中心にいろんな戦車の有名な話から、知るか!*2というような話までいろいろ紹介されています。
WTMの裏話まで載っています。
WTM好きなら買い。
戦車好きでも買いですな。



もやしもん(1) (イブニングKC)

もやしもん(1) (イブニングKC)

もやしもん(2) (イブニングKC)

もやしもん(2) (イブニングKC)

菌が見える農大生、沢木惣右衛門直保が主人公の漫画です。
かなり前に田中天先生のブログで紹介されていたので買ってみました。
や、面白いですわ。
いろんな発酵食品が出てきますよ。
メジャーなものからマニアックなものまで*3
また、なによりコマの隅のほうでつぶやいてる菌たちがいいですね。
かもすぞ」とか「かもしころすぞ」とか。
2巻で出てくる大吟醸生原酒「竜神*4」はかなりおいしそうです。
っていうか、買っちまいましたが。
まだ飲んでないけどね(笑)。
一緒に買った吟醸生酒「かもすぞ」はかなりおいしかったので期待は大きいですw



絶対可憐チルドレン (1) (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン (1) (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン (2) (少年サンデーコミックス)

絶対可憐チルドレン (2) (少年サンデーコミックス)

椎名高志先生の最新刊ですよ。
椎名先生はGS美神の頃から大好きな漫画家さんです。
世間での評判がぱっとしない「ミスタージパング」とか「一番湯のカナタ」とかも好きですからね!
10歳の天才エスパー少女3人組みとそれに振り回される上司のお話です。
かわいいですよ?3人組。
特に紫穂がいいですな。
主人公、皆本と一緒のシーンが特に秀逸。
その能力ゆえに誰よりも大人にならざるを得なかった少女。
彼女に初めて「普通」に接してくれた「他人」である皆本。
皆本に対する紫穂の想いがにじみ出てくるようないい画あるんですよ。
こういう所が椎名先生は上手いと思うなあ。
微妙に紫穂だけ他の二人と表情が違ったり、しぐさが違ったり。
ストーリーの基本はドタバタですが、「差別」や「超越者ゆえの孤独」、「避けられない破滅」なんかが盛り込まれていて、その根幹はかなりシリアス。
それでも、暗くならずにすむのは、皆本の青臭くすらある理想主義と本当に小学生か疑わしい薫*5の親父臭さゆえでしょう(笑)。
読みきりの掲載から連載まで2年と、長い期間が開いていますがそれ故なのか、よく練りこまれたストーリーがとてもよい作品です。

*1:無能と糾弾するのは如何なものか?といった感じです。概ね同感です。最も、名将とも思いませんが。

*2:ドーザーに改造されたSU-122なんて知らないよw

*3:日本酒からキビヤックまで

*4:決してワタルが乗り込んだりはしません

*5:エスパー3人組の一人