最近買った本

覇者の戦塵1943 - 電子兵器奪取 (C・NOVELS)

覇者の戦塵1943 - 電子兵器奪取 (C・NOVELS)

地道なところからコツコツと改変を続けている架空戦記です。
日本が満州での油田開発に成功した世界が舞台です。*1
普通の架空戦記が、大規模な戦闘シーンに力を入れる場合が多いのに対して、この作品は技術の開発、あるいは敵潜入部隊の討伐などはっきり言って『地味』なシーンが主です。
戦車よりもブルドーザーの方が重要だった巻も在ったぐらいです(笑)。
今回の巻での見所は日本軍の「丸大兵器」と米軍の「新型高角砲」。
まだまだ未完成な丸大兵器と、量産体制が確立されつつある米軍の新兵器。
日米の技術力の差*2が対比されています。
史実と比べれば随分とましなのですが、それでも絶望的な格差があります。
でも、今回手に入れた情報が丸大兵器の成熟と、現場への説得に大きく関与しそうではあります。
しかし、丸大兵器。
史実でも存在するんですよ。
このお話に登場するものとは正直、雲泥の差があるのですが。
これの開発に当たった技術屋さんにとって、理想の丸大兵器って、この本に出てくる丸大兵器だったんじゃないかなぁ。



デュアンサーク2の第5巻。
魔法戦士に転職したデュアンがロンザ国王に謁見するお話。
昔はへっぽこだったデュアンがどんどんと頼もしくなってきました。
しかし、深沢先生の書くキャラクターは気持ちのいい人物が多いですねぇ。
デュアンも、オルバも、サヴァランも、ルルフェットもすごくいいキャラ。
今回の話は大きな物語の導入みたいな感じ。
次の巻がすごく楽しみです。

*1:ジパングに設定をパクられてますな。

*2:端的に言ってしまうと国力の差、かも知れません。