皇国の守護者第壱巻

皇国の守護者 1 (ヤングジャンプコミックス)

皇国の守護者 1 (ヤングジャンプコミックス)


先月新刊が出た佐藤大輔御大の「皇国の守護者」。
実はウルトラジャンプで漫画化されています。
で、その第壱巻がこれ。
個人的には連載当初、あの独特な世界観やひねくれた台詞廻しを漫画で再現できるか正直不安がありました。
ところがどっこい。
連載が始まってみるや、いや、面白い、面白い。
初めの頃こそ、「武士道」とか、正直少し首をかしげた台詞があったりしましたが、その辺は誤差の範囲。
主人公、新城直衛の内面、周囲の人間関係*1や、自分と部下の為の非情な*2決断、大協約世界の独特の世界観、そして何より、主人公たちの友である剣牙虎たちの、実に「猫」っぽい仕草と大協約世界最強の猛獣たる凶暴さ。
実によく表現されていると感じました。
後になって、漫画の伊藤悠先生も原作ファンだと知って、なるほどと思ったしだい。
面白いところ、ここぞというところを外さないわけです。
原作のファンから見て、すごくいい作品だと思います。

*1:中隊長との確執、大隊長からの嫌悪、部下からの信頼など

*2:そして私怨交じりの復讐じみた行動でもあります。