武装解除
- 作者: 伊勢崎賢治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/12/18
- メディア: 新書
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正直、驚きました。
日本人にもこんなことをやってる人間がいるのか、と。
紛争地帯に乗り込んで、対立する軍閥の武装解除を行う。
そんな人が。
シエラレオネに東ティモール、そしてアフガン。
実際に活動した場所も危ないところばかりです。
個人的には武装解除の具体的なプロセスが書かれている点が非常に興味深かったです。
非武装の『軍事監視』がいかに重要か、その反面の抑止力としての武力の重要性。
現場の方が書いているだけあって、非常に興味深い。
昨今議論の遡上に上がることの多い9条の改正や自衛隊の海外派遣に関して具体的に考えさせられる内容です。
筆者の方は憲法に関しては「前文と9条の『改正』に反対」、海外派遣に関しては「もっと他の方法で」といった感じのご意見でした。
まあ、個人的にはいくつか気になる点が*1無いわけではないんですが、考える素材として非常に有意義な本でした。