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戦争の犬たち

普通、戦争の犬たちって言えばフレデリック・フォーサイス著の傭兵もの小説*1のことですが、これは漫画です。
作者は竿尾 悟 先生。
ほとんどが軍隊と動物のネタを扱った短編ですな。
コミカルなお話が多いですが、じん、と来るようなお話もちらほら。
題名どおり犬のお話がほとんどですが、ネコ*2のお話があったり、動物は人間しか出てこない三四三空「剣」部隊*3の話があったりします。
まあ、合う人合わない人極端に分かれそうな話ですな。
ちなみにこの本でネタになっている「対戦車地雷犬」と「ベトナム撤退時の軍用犬放棄」は実際にあった話だったり。

地雷屋 アフガニスタン

同じく竿尾 悟 先生の漫画。
こっちはアフガニスタンで地雷処理を行っているNGO「地雷屋」所属の日本人 剣を主人公としたお話。
結婚式の祝砲が対空砲火と誤認され、花嫁の乗った車が攻撃対象となってしまった話とか、実話を下敷きにしたお話があります。
軍閥の存在、その資金源であるケシ、軍閥間の抗争とか、えらくリアル。
実際、現在進行形でのアフガンでの地雷処理って行われてるんですよね。
人の手で。
話の中でも「爆導索」という地雷処理用の機材も出てますが、この手の機材を使用した地雷処理はコスト的に割に合わないんだそうです。
結果、危険で地道な手作業に。
お話の合間にコラム的に地雷に関する説明があるので分かりやすくていい作品です。

*1:実は読んだことない罠

*2:ネコ爆弾という、ネコ好き大激怒なネタ

*3:太平洋戦争末期に各地からかき集めたベテランと、当時の最新鋭機「紫電改」によって編成された精鋭部隊。ほとんど何も出来なくなっていた日本海軍航空部隊の中で米軍相手に一矢報いることが出来た数少ない部隊の一つです。