買い物結果〜

ネコソギラジカル(上) 一三階段

ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)

「京都の20歳」西尾維新先生の最新作です。
戯言シリーズ最後のエピソード、その最初の一つ。
とりあえず、まださわりですね。
敵集団の「一三階段」*1が出揃ったばっかりですし。
でも、ちょろちょろと設定と複線の回収が始まってるっぽいですな。
そっかぁ<殺し名>*2七家ってそういう違いがあったのかぁ。
確かに零崎だけは突出して異質です。
しかし、この作者はキャラクターの描写がうまいですわ。
特に闇口崩子の描写。*3
13歳の少女(美少女)に言わせて良いのか?って台詞言わせてますし。

薬師寺涼子の怪奇事件簿 夜光曲

薬師寺涼子の怪奇事件簿 夜光曲 (ノン・ノベル)

薬師寺涼子の怪奇事件簿 夜光曲 (ノン・ノベル)

田中芳樹先生の新作。
スレイヤーズ現代日本警察版みたいな話。
田中芳樹先生の作品は久しぶりに買ってみました。
感想は、・・・なんだなあ。
小説としての評価はさておいて、正直、読んでいて非常に不愉快になる作品ですな。
創竜伝以降、田中先生は実在の人物をモデル*4にしたキャラを出すんですよ。
で、今回は石原都知事と前防衛庁長官です。
とりあえず読んで判ったのは、田中先生が都知事と長官が嫌いってことですかな?
とにかく書き方がひどい。
都知事が「右翼で、派手なことをよくやるが実質無能。私兵集団を組織し始めていて、息子を総理にしようと虎視眈々」ってとこかな?
で、記者会見で酷い目にあったりするわけで。
前長官が「右翼で軍事オタクで、恐妻家でやっぱり無能」?
で、誘拐されたりで酷い目にあうわけですよ。

卑怯だと思うけどな。
こういう書き方。
だって、いくら実名を出していないといっても、読者にはモデルが丸判りだもの。
それに酷く書かれた方は文句言えないもの。
田中先生には「これはフィクションですから」の逃げ道があるから。
あとね、政策に対して批判するならともかく、人格に攻撃を加えるのはなぁ。
こういうので溜飲を下げる人もいるんだろうけど。
読んでいて気分が悪いんよ。
まあ、私もゲル長官はあんまり好きじゃなかったけどね。
アリアドニアン的*5な発言多かったから。


あとね、「テロ対策」に冠する意見は関心できなかった。
「テロ対策と叫べば、今の先進国じゃあ他人の靴の中も見ることができる」
なんて書いてたけれども、一人の自由と百人の生命を天秤に掛けちゃいけないと思うんだが。
どっちが重いかなんて、考えるまでもないと思うし。
で、テロを起こす側については言及がないのよね。
やっぱり感心しないなあ。


しばらく田中先生の作品はスルー。
創竜伝もこれがいやで買うのをやめたんだけど。
銀河英雄伝説とか、アルスラーン戦記は面白かったんだけどもなぁ。

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

ゴシックが面白かったんで購入。
ライトノベルじゃなくて、文学作品みたいな感じでした。
いいお話ではあるんですよ。
ある少女が転校生の少女とかかわることで成長するお話、かな?
いいお話ではありました。
でもね。
なんというか、すんごく物悲しい作品でもあります。

*1:奇人、変人しかいない集団ですな。って言うかむしろ人間なのか?って奴らばっかりw

*2:「殺し屋」匂宮、「暗殺者」闇口、「殺人鬼」零崎、「始末番」薄野、「虐殺師」墓森、「掃除人」天吹、「死神」石凪

*3:彼女の描写ははっきり言って、汚いぐらいに狙い済ました萌え描写

*4:読めば一発で誰がモデルか判るように書いてます。基本的に右よりの政治家ばかり。そういえば、いわゆる「左」の人が批判の対称になったことって、私が知っている限りはないなあ。

*5:いわゆる国産兵器は高くて低性能でいけないと思ってる方々。国産品が好きな私とは不倶戴天の敵